News & Noteお知らせ、授業日誌

公立? 悪くないよ、ちっとも

たくさんの失敗をしてきた。

子育ては、悩みの連続だった。長女の不登校。子供達の100回を超える遅刻。子供のスイミング通いを支えにして、毎日の練習と夜遅い帰宅。子供たちと肩寄せ合って生きていた母子家庭。小学校の先生や、校長先生には随分と励まされた。「ごめんなさい。今、子供を学校に出すのが精一杯です。」極端なことを言えば、「生きているのが精一杯です。」そんな子育て。

 

朝、疲れ果てて寝坊した。担任の先生からの電話が鳴る。

先生「お母さん、朝ですよ。起きてますか?
私 「は、はい!今から登校させます!

 

こんな母親、どうですか? 笑。
失敗談にはキリがない。

その都度、公立の小学校、中学校、そして高校は温かかった。5人の子ども、どの子も公立の学校に通い、助けてもらった。私も子供も。温かい友達と、確かな先生方。様々な事情の中で生きている子供たち。世の中が不景気だったり、人生が難しかったりするとき、公立の学校は温かい最後の砦だ。いいよいいよ、と優しい。

私立に行った方がいいのか、公立にいた方がいいのか、、。悩む時があるかもしれない。

一度行ってみればいい。」 娘が言う。
行ってみないとわからない。
駄目だったら変わればいい。

やってみて、失敗してみて、変わっていく。

経験していく。

尊敬するくらい、勇気ある若者たち。

これからどうなるか見当がつかない。それでも最先端で悩んだり、困ったりしている子供たちは、本当にすごいと思う。私は先輩風は吹かせられない。本当にすごいな、と思う。今、私立の学校が大変そうだ。「結果にコミットする?」なんだか変な感じだ。お金を出して来てもらったのだから、何かを約束しなくてはいけない、、。そんな焦りが感じられる。残念だ。

私学は、教育を売らないといけない。教え育む事よりも、その結果どうなったか、を一度売り出してしまったら、後には戻れなくなる。「いや〜、受からない!!」先生方が嘆く。可哀想だ。みんな、そんなに簡単には受からないのだ。
でも、人並み外れて優れたことをしないと認められないのは、今に始まった事ではない。どちらかといえば、今までの方が変だったのかもしれない、、。この50年くらい。

やりたいことをやりたいだけやって成功する?そんなわけはない。今の子供たちの方が、成功には謙虚だ。日本の学校には、正しい評価基準がない。合格実績は、極めて危険。本当にその大学がいいのか、誰が何をもって判断するのだろう?どれだけ立派な論文を出せる教授がいるか。研究大学ではそうだ。教育大学では、どういう卒業生がどれだけ出るか。どちらに進むかによって、選ぶ中学高校も変わってくる。そこを考えないといけない。

子供たちは慎重だ。自分についても。
だから、迂闊に努力なんてしない、、。

千葉大学医学部は、素晴らしい研究大学だった。でも子供が通った津田塾大学や、学習院大学は、素晴らしい教育力を持っている。どちらも、素晴らしいが性格が異なるだけだ。だから合格実績の読み方には、注意が必要だ。大学の先の評価基準は、就職、なのだろうか?

ところが、今の子供たちは、就職しても仕事を変わる。次へ進む、という選択をする。そんな時に役にたつのは、「〇〇をしたい」という強烈な思い。その思いの遂げかた、もしくは思い続ける勇気を、私は中学、高校で学んだ。

「思い続けていなさいよ。」校長様や先生方は、そんな言葉は使わなかった。でも、「よく生きる。ということを続けなさい。」そう教わった。だから、同じことだ。私は私立の母校を愛している。でも公立の学校も素晴らしい。

人との関わり合いの問題なのだ。

結局、先生方に「助けてほしい、と頼むこと。」この協力体制を、子供のために作ることだ。それには親の方も学校に甘えること、頼ること、信じることが大切だ。信じられた人は、そうそうは裏切らない。相手を敬う、労う。大切だ。そうでないと、先生だって、やっていられないだろう。子供たちに、助け合え、と教えているのだから、みんな助け合えたらいい。みんな苦しくて生きているじゃないか、、と思えば、難しくはない。

昔、日本は、右肩上がりだった。懐が深くて、余裕がある人がいた。残念だけど、今の日本にはそれはない。経済は難しい。成長しない時代に、どうやって生きていくのか、私たちは考えないといけない。今、どんな子育てが大切なのか、それを考えないと、教育機関は選べない。

若者たちは利口だ。お金のかからない生き方をしようとしている。SNSや、ネットワークを駆使して、人といる幸せを分け合っている。Instagram、LINE、シェアハウス。デザインフェスタにインカレサークル。メルカリや、メチャカリで、服や欲しいものを調達する。親が求める合格実績ではなく、彼らが求める進学実績は何だろう?子供にとっての幸せを、本気で考えていかないと、「いい親」とは呼ばれない。

密かに、ゾッとする。

 

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