会うひと
寝食を共にするとはよく言ったもので、寝ると食べるは、人間が1番リラックスした姿。だから、それを一緒にする安心感は、強い繋がりをつくる。
コロナとかいう変な病原体が流行るから、人間は集まれなくなった。大昔から、ヒトは集まり、踊り、祈り、弔ったはずだ。集まって暮らし、集まって話し、集まって闘った。それがヒトの社会の根源だったのに、人が集まれない時代になってしまった。
一緒に楽しもう。
それが封じられたけど、それでも人は人に会う。
話をする
と
安心する。
目を見ている
と
ほっとする。
会えるっ
て
いいことなんだ。
触れる
と
もっといい。
優しく触る
と
もっといい。
実はそれだけで十分。
会いたいって思う気持ちは、いいものだ。
黙っていてもいいから、手をつないでいたい。人に会いたいと思うのは、あたりまえのこと。変な病気が流行るから、いちいち会うのに設定がいる。だからはっきりした。ほんとは誰に会いたいか。そんなところが面白くて、街の中できょろきょろする。
忘年会とか謝恩会とか、宴会、会議、発表会。いろんなセレモニーがなくなった。結婚式もしなくなり、葬式も数人で、いつやったの??なんか変わっちゃったよね。
人間は次に会うために、今日も生きているはずだった。もう一度会いたいって、思っているんだよ。
だから今日が必要。
People need to gather
People want to gather