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2021.06.26 耳よりな話 システム
今日はながみ塾のシステムをご説明します!普段は、理念的なことをお話しすることが多いですから、今日はちょっと趣向を変えましょう。
わたしが実現したいことは、「自分で勉強するものだ」という認識の共有です。お子様だけではありません。お父様、お母様、お教えするわたしたちが、手を離してあげることが、とても大事です。ここからはひとりでやってご覧。見ててあげるから。子育てをした方なら、皆さんご経験があるはずです。お子さんは土壇場まで来て、ふと怖くなると、必ず振り返りませんか。
おとうさん、おかあさん、、どうしよう、、。
その時に「大丈夫。行きなさい。そのまま行けばいいんだよ。」そういってやるために、親はそこにいるんだと思います。それは時に先生の仕事でもあります。親子で揃ってどうしよう、、と立ち止まる時、「大丈夫ですよ。」と云わなくてはなりません。子供に1番前を歩かせる、、。
さて、こういう学び方を奨励するからには、システムが必要です。それが、このながみ塾の大きな特長です。自慢のシステムは2つあります!
それは「後払い制度」と「試験前休暇」です。
中高生の親御様にとって、この制度は珍しいものでしょう。だいたいにおいて、習い事や塾の類は先払いが普通です。お金は先にもらって、、。でも、先に授業料を払って仕舞ったら、期間の途中で塾が気に入らない時、また通塾の意義について疑問に思われる時、「もう払っちゃったから、取り敢えず期間中は行って。」と子供を通わせるものでしょう。わたしはそれが嫌なのです。「もう行きたくない、、。なんのために行ってるのか分からない、。」そう思いながら通っていて、何か学びになるんでしょうか。
通った分の授業料だけをちょうだいします。(これって勇気がいるんですよ。)
これがまず自慢の一つです。誰もやっていないことでも、わたしは「いいと思うこと」をしたいんです。こうすれば、毎月お子さんは、「意味があると思うから、行かせて欲しい。」と親御さんに言えます。「今月はいっぱい行って、来月は忙しいから減らす。」そんなこともできるんです。サッカー選手、バレリーナ、絵描き、音楽家、、東大行っちゃうような秀才肌のお勉強家もいれば、個性派もいる。そんな塾は多様で楽しいのです。
さて、もう一つの目玉は、「試験前休暇」です。
皆さんご存知のように、「高校入試は成績入試」なのです。都立高校入試には、300点の持ち点が与えられます。これは本番の3割に相当します。体育や音楽、技術家庭と美術の内申点は2倍に換算されますから、当日の数学の7点!国語の記述問題一つに相当します。また、私立高校入試の場合、こちらもじっくり見られます。こちらの方が一年生の成績からしっかりと提出しますよ! 「私立高校一般入試には、成績は関係ない。」なんて聞かされたことはないですか?それは成績が取れていない子に、成績(学校のこと)はいいから塾に来い、という営業トークです。気をつけて。だって、自分が学校経営者だったら、、って考えたら簡単に分かりませんか?そのご家庭のお子さん、高校に入学したら、またどうせ同じこと、、しそうじゃないですか。自分から「学校大事にする気ありません!」 って言っちゃってるみたいなものです。それで受かるかな、、。やっぱり「今やらなきゃいけないことを一生懸命やる人」と、「いろいろ文句を言って、これしか出来なかったって威張ってる人」、、どっちがいいかの問題です。大学入試の場合はちょっと違います。もちろん指定校推薦狙いだったら、バッチリ成績重視です。でも一般入試には、まだ当日の実力だ!みたいな文化がありますね。それは確かです。でも!せっかく通っている学校の試験を活かすっていう考え方が大切です。出来ますよ。
そんなわけで成績は大事な人物評価なのですから、取りやすい環境を作ってあげないといけない!これが目玉システムの原点です。我が家の子供達は都立高校から国立の大学などに進学しています。親の目線で考えたら、試験前に塾?それは変、だと思うんです。ましてや、自分で試験の準備ができない?!時々そういうことも聞きますが、中学一年生なの?です。試験のない時はしっかりお勉強して力を蓄えて。そして試験は自分を試すもの。そう伝えています。
試験前1週間~(中3はどうかすると2週間)は、来なくていいから。
もちろん、これができるのは後払い制だから。そして、、こんな素敵な言葉が聞けるようになります。
わかりました。自分でやります。自習に来ていいですか。
先生全力でやった。ミスもしたけど、成績の取り方がわかった。
丁寧にワークに記述して、国語の読解をやり直して。ノートは書き直してパワーアップ。そういうことが、後の入試の準備になり、練習になっていきます。とても素敵だと思います。それを「学習スタイル」と呼び、尊重するのがいい学校です。親から徐々に離れて、子供たちは大人になっていかねばなりません。「自分が他者からどう評価されるのか。」それを覚えていくのが社会に出ていく準備であり中高生の育ちだと思います。それを手伝うことは、初めはいいでしょう。でも、何回目かからは、自分でやるのです。「そうでないと、あなたの評価にならないでしょう?」
さぁ、今日は長くなりました。2つのながみ塾の自慢のシステム、ご理解いただけたでしょうか。”学習的自立”を促し続けられると、お子さんはとても強くなります。評価されることに慣れてきます。逃げません。だから、入試にも強くなれると思います。自分でやって成功した子は、本当に逞しくなるのです。
今年は都立日比谷高校(男子)、立川高校(女子)、(どちらも進学重点高校、難関です。)に1名ずつ、早稲田高等学院、桐朋高校2名、國學院久我山高校(女子文系)、桐朋女子高校、東星学園高校(カトリックのいい学校です。)に生徒さんは合格、進学しています。
チャレンジャーになって、やり切ろうとする子供たちには、土壇場の強さが必要です。この強さを育むのが、「後払い制度」そして「試験前休暇」制度です。「試験前は、最後は自分で。」それがわたしの塾のやり方です。
勉強は楽しい営みです。勉強するって幸せなことだもの。あとはご両親様にも、永く見守る強さを持って欲しいな、と時々ふと思います。子供は20年かけて育つのです。
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